大谷石
自然の色合いを、時とともに。日本の大谷町で採れる軽量の凝灰岩。細かな空隙、茶色の斑点、やわらかな風合いが、乾燥や環境、年月とともに表情を変えていきます。
悠久の時を経て生まれた、火山の記憶。
大谷石は、栃木県宇都宮市の大谷町周辺で採れる石材です。太古の火山活動による火山灰や岩片が堆積して生まれた、軽量で多孔質な凝灰岩。細かな空隙や茶色の斑点が石肌に広がり、比較的やわらかく、あたたかな風合いを持っています。一枚ごとに異なる模様は、自然が残した印です。
自然の色合いを、時とともに。
採掘直後の大谷石は水分を含み、淡い青や緑を帯びています。乾燥が進むにつれて、やわらかな灰白色へと変化し、自然な酸化や経年変化によって、黄土色や淡い褐色が現れることもあります。その移ろいが、石材に新たな表情を与えます。
サンプルを試し、石の特性を知る。
採掘後の温度や湿度、乾燥の過程、表面の仕上げによって、大谷石の色合いや質感は変わります。光の当たり方や加工方法を変え、実物のサンプルを比較することで、空間に合う表情を探ります。石を選ぶことは、その時の色だけでなく、変化していく素材を理解することでもあります。
やわらかな石肌を、穏やかな空間へ。
大谷石の多孔質構造には、吸湿や吸着の特性があり、断熱性も備わっています。内壁や装飾に用い、木材ややわらかな光、簡潔な線と組み合わせることで、自然で穏やかな空間を演出できます。色合いと用途は、実物のサンプルを使い、計画する環境に合わせて確認します。

